旅行が好きな人なら誰しもが考えたことがあるかもしれない事。
それは、
「旅行を仕事にしたい!」
「旅行しながら仕事がしたい!」
という事だと思います。
大好きな旅行を仕事にしたり、旅行をしながら仕事ができたりすればどんなに幸せな事でしょうか。
しかしながら、その考えは本当に正しいのでしょうか?
今回は旅行を仕事にすることについて、深く考えていきたいと思います。
実際にどんな種類の仕事があるの?
まず、旅行を仕事にしたいと考えた時、どんな仕事があるのでしょうか?
旅行を仕事にできるもの
・ツアーコンダクター
・パイロットやキャビンアテンダント
・クルーズスタッフ
・リゾートバイト
・旅行ライター
・カメラマン
・映像ディレクター
・旅行ブロガー
旅行関係の仕事と言えば、他に旅行会社に勤めるツアープランナーやグランドスタッフ等、もっとたくさんの種類の仕事がありますが、ここであげたのはあくまでもどこかに行きながら(行くという行動自体を)仕事をしているものについて記載しました。
それぞれについて詳しく見ていきます。
ツアーコンタクター
知っているとは思いますが、旅行する人を案内する仕事です。国内旅行・海外旅行ともに、ツアーコンダクターという仕事があります。
一見旅行好きにはたまらない仕事かもしれませんが、その実態は非常に厳しい仕事です。
当たり前ですが自分が好きな場所に行けるわけではありません。何度も同じ場所に行く可能性もあります。
また、多くの旅行に不慣れな人々を案内しないといけませんし、旅行中のトラブルにも全て対応しなければいけません。
それらを全て時には自分一人で対応しなくれはいけないため、気が安らぐ暇がありません。
自分で好きな場所に好きな人と旅行に行くものとは違って、やはり仕事なのです。
また、最近では簡単に旅行の予約を自分できるようになっていますので、ツアーコンダクターという仕事の数自体が減ってきています。どんなにやりたいと思っても、生計の立てられないものを仕事とするは辛い部分もあります。
パイロットやキャビンアテンダント
昔から今も含めて比較的人気のある職業です。
どちらかの職業につくことさえ出来れば、お給料も比較的高く(パイロットはかなり高いですよね)、好きであれば本当に楽しめる職業かと思います。
しかしながら、国際線であれば昼夜逆転するような生活が続き、不眠症になる人もいると聞きます。
余程体力的に自身のある人しか難しいでしょう。
さらに多くの人が困難な理由が、そもそもなるのが難しい仕事です。特に、パイロットについては厳しい試験を突破しなければならず、合格率は1%以下とも言われます。
このような状況の職業ですので、なりたいと思ってもなかなかなれない職業かと思います。
クルーズスタッフ
船の運転等に関わる人を除いて考えています。
クルーズスタッフといっても、料理人や清掃員、コンシェルジュ等様々な仕事があります。なかなか枠の狭い仕事ですので、まずその仕事をできるチャンスを得ることが難しい仕事だと思います。
アルバイト程度であれば、応募されているものに募集をして雇われる可能性もあるかもしれませんが、あくまでもアルバイトですので、給料は生きていける分しかもらえません。
それで一生生活をしていくとなると難しいでしょう。
ただ、様々な都市に寄れるため、旅行好きにはたまらないかもしれません。
リゾートバイト
南の島のリゾートホテルや旅館等のリゾートで住み込みをしながらアルバイトができる仕事です。
比較的短期間でお金を貯めやすいため、若い人の中で比較的人気のある仕事です。
仕事自体は、ホテルのフロント、部屋の清掃、レストランのホール等、普通のホテルでの仕事と変わりません。
仕事期間は1週間程度の短期間から、3~4ヵ月程度の長期間まで様々なものがあり、自分の好みで選ぶことが可能です。
お金が貯まりやすかったり、職場のすぐ近くに寮があったり、お金がかなり貯まったり、休みの日は思いっきり遊べたりとメリットが多く感じるリゾートバイトですが、デメリットも多数あります。
労働時間が長かったり、休みがほとんどなかったり、そのリゾート関係の人としか関わらないため人間関係に悩まされたり。
ただし、働く場所の選択さえ間違わなければ、良い経験ができるし、比較的おすすめのバイトかと思います。
けれどもやはりアルバイト。いつまでもリゾートバイトをして生きていくわけにはいかないと思いますので、生涯の仕事としてはおすすめできません。
トラベルライター
旅行メディアから依頼された場所に旅行に行って、そこのおすすめや観光地などを取材して記事にする仕事です。
自分が行きたい場所であればものすごく楽しそうな仕事ですが、旅にかかる宿泊費用や交通費はもちろん自腹です。
ですので、この仕事を専属にしている人はいないといっても過言ではありません。
ほとんどの人は後述する旅行ブロガーと兼業している事がほとんどかと思います。
インターネットに顔出しもOKで、誰にでも人見知りすることなく取材できる人が向いています。ただし、トラベルライターの報酬は1記事3000円~5000円程度がほとんどですので、月収でいうとほとんど稼げません。
トラベルライターとして生きていくのは相当厳しいと思います。
カメラマン
カメラマンと言っても様々な仕事の種類があります。旅行という観点で考えた場合、世界や日本各地を回って人物や風景の写真をとって販売する仕事が一般的でしょうか。
有名になれば個展をひらくことも可能かもしれません。
販売方法が上手であれば、月収100万円を超えることもあるそうですが、そういう人は一握り。
ほとんどの人は月5万円も稼ぐことが難しいでしょう。
それくらい今は簡単に多くの人が撮った無料の画像が手に入る時代です。たとえ、月に5万円稼げたとしても、旅行費用でマイナルになることは間違いありません。
旅行写真だけで、収入をたてていくことはほぼほぼ不可能かと思います。
旅行ブロガー
トラベルライターとやることはほとんど変わりませんが、旅行ブロガーは誰にも雇われることなく、自分のブログだけで収益を得ます。
面白い魅力的な記事を書くことで、ブログへの集客を増やし、収入を増やしていく仕事です。
所謂「アフィリエイト」と言われる仕事です。
すごい人では月に何百万円も稼ぐことができるそうですが、実情は月に1万円以上稼いでいる人が全体の1%と言われる世界です。
ここで紹介した仕事はすべてそれだけで生計をたてている人がいるのも事実です。
けれども、そういった人は才能だけでなく、相当の努力でその状況を生みだしています。
この世の中は相対評価。
人よりも優れている人がお金を稼げる世界です。安易に旅行が好きだからといって、旅行を仕事にしたいという気持ちだけでは、生活していくことはほとんど不可能に近いでしょう。
そして、努力したからといって成功するわけでもありません。
どんなに頑張っても報われない時もあります。
それほど厳しい世界なのです。
旅行を仕事にしたい!
僕自身も以前同じように思っていたので、十分に気持ちはわかりますが、非常にハードルが高い道なのです。
こういった厳しい世界であることを認識した上で、それでも旅行を仕事にしたい!と思う人は頑張ってもらいたいと思います。
しかしながら、旅行を仕事にしたい!と思う人には、僕は別の道がおすすめだと思っています。
お金を稼いで旅行するという道
多くの人が、「旅行をしながら仕事がしたい!」とか「旅行を仕事にしたい!」という思考になる時に以下のような流れを経ていると思います。
生きていくためにはお金が必要。
でも、普通の会社員では(もしくは会社員になったら)、なかなか旅行に行けない。
旅行が大好きだし、旅行に行きたいから、仕事を旅行にしたい!
このような発想になっていませんか?
けれどもこれってちょっとの発想転換で解決するんです!
そもそも「旅行を仕事にする」のではなく、「お金を稼いで旅行に行く」で良いと思いませんか?
お金は旅行とは関係のないことで稼ぐ。
その稼いだお金で旅行に行く。
それで十分だと思います。
もちろん会社員であればなかなか旅行に行けないと思うかもしれません。
そうであれば、会社員ではなく、自分で稼く事も一つです。
自分で多額のお金を稼げるようになり、時間に余裕が出れば、旅行は何回でも行けます!
それが、僕がおすすめする方法であり、僕自身が目指している姿です。
最後に
旅行を仕事にしたい!という強い気持ちは素晴らしいと思います。
しかし、現実はかなり厳しいという事はわかりましたでしょうか?
それでもなお、旅行を仕事にという気持ちが強いようであれば、頑張ってもらいたいと思いますし、
もしこの記事を読んで、まずはお金を稼ぐことからはじめようと思ったら、ぜひ取り組んでもらいたいと思います。
何か不安な事があれば僕に気楽に連絡してくださいね。
あなたの旅行に行きたい!という素晴らしい気持ちを応援したいと思っています。