僕の「ショートトリップ✖︎隠れ宿✖︎マイル」を活用した旅行方法は、基本的には国内旅行を中心とした旅行術としてお伝えしています。(もちろん海外旅行にも適用は可能です!)
つまり、国内旅行での「マイル」の使い方が非常に重要になってきます。
そして、国内旅行・飛行機と言えば、圧倒的に有利なマイレージプラグラムがあるのをみなさん知っていますか?
今回はマイルの基礎的な知識を含めて、国内旅行でおすすめのマイレージプログラムについてお話します。
そもそもマイルとは?
「マイル」とは飛行機に乗った時に貯まるポイントの単位のことです。
マイル(mile)はそもそも長さの単位としてアメリカやイギリスで用いられているもので、日本人に馴染みの深い「メートル(m)」で表すと、1マイル約1.6kmになります。
この距離を表す「マイル」を飛行機に乗った時の総飛行距離としてポイントで付与されることになります。
簡単にいうと、日本からニューヨークまで約6,700mileですので、この区間の飛行機に乗ると、6,700マイルが貯まることになります(実際にはマイルの計算は申し込んだ航空券の種類などにより複雑なものとなっていますが、この程度の理解で全く問題ありません。)。
多くの人は「マイル」という言葉をよく使いますが、上述したようにマイルはあくまでも単位であって、実際にはマイルを貯めるプログラムということで「マイレージプログラム」という言葉が正式名称です。
英語では「frequent flyer program」と言います。マイルを貯めるにはこのマイレージプログラムに参加する必要があるのです。
このマイレージプログラムは様々な航空会社で提供されており、日本人なら誰でも知っているANA(全日空)もJAL(日本航空)もそれぞれ「ANAマイレージクラブ」、「JALマイレージバンク」というマイレージプログラムがあり、それぞれマイルを貯めることができます。
もちろん海外の航空会社にも存在し、有名どころではデルタ航空では「スカイマイル」、ユナイテッド航空では「マイレージプラス」等があります。
これらのマイレージプログラムに参加するためには、それぞれのHPから申し込む必要があります。個人情報を入力して申し込むだけですので、決して難しいことではありません。ただし、30以上の航空会社に独自のマイレージプログラムがありますので、厳選する必要があります。どのプログラムに参加するのがベストかについては後程説明します。
参考に、各航空会社のマイレージプログラムの入会ページへの直接リンクを記載します。それぞれのページで「入会はこちら」というような入会案内がありますので、そちらをクリックし、必要な情報を入力することで簡単に入会が可能です。
ただし、スカイマイル、マイレージプラスについては海外の航空会社ですので、英語が苦手な方にとっては、登録が多少難しい部分もあります(もちろん日本語表記には対応はしています。)。
参考
ANAマイレージグラブ
https://www.ana.co.jp/asw/AMCTopServlet
JALマイレージバンク
https://www.jal.co.jp/jmb/
スカイマイル(デルタ航空)
http://ja.delta.com/content/www/en_US/skymiles.html
マイレージプラス(ユナイテッド航空)
https://www.united.com/web/ja-JP/content/mileageplus/Default.aspx
なぜマイルを特典航空券に交換するのか?
マイルは特典航空券以外に様々なものに交換できるのですが、なぜ特典航空券に交換すること目的にしているのでしょうか。
それは、マイルを航空券に交換することは、非常にコストパフォーマスに優れているからです。具体的に説明しますと、マイルを特典航空券に交換した場合、一般的には1マイルの価値が約2.5円と言われます。
これはあくまでもエコノミー航空券(航空券の中で一番安いもの)に交換した時の価値で、これがビジネスクラス、ファーストクラスの場合、1マイルが10円以上の価値になる事もあります。
明確に1マイルが何円ですというように言う事ができないのは、航空券の値段が旅行する時期や予約する時期、航空券の種類によって大きく異なるためです。
ただし、エコノミークラスよりビジネスクラス、ビジネスクラスよりファーストクラスを予約した方が1マイルあたりの価値が大きい事は明らかです。
では、マイルの価値について、実際に販売されているANA航空券の料金で説明したいと思います。
例えば、東京(成田空港)からニューヨーク(JFK)までのANA航空券をファーストクラスで予約すると、運賃だけで約200〜250万円です(もちろん時期によって異なりますので、参考程度にしてください)。
さすがファーストクラス!とても高いですね。これがマイルを使用する場合、15万ANAマイル(レギュラーシーズン)となります。
200万円と想定した場合でも、1マイルの価値は約13円となります。
一般的な相場の1マイル約2.5円と比較しても、相当な価値のある予約方法ということがわかります。
マイルに関する情報が記載されている多くのサイトで、マイルはファーストクラスを予約するのが一番良いと言っている理由はこれです。自腹でファーストクラスに乗る事はほぼ不可能かもしれませんが、マイルでファーストクラスに乗る事は決して不可能なことではありません。
このようにマイルを使用する最も効率的な使い方が特典航空券に交換する事です。
僕は基本的にマイルを国内線への交換として活用していますので、今回の話は少しポイントがずれていますが、マイルの価値という意味では必ず知っておいて欲しいポイントです。
確かに、国内旅行での利用については、海外旅行(特に、ビジネスクラスやファーストクラスの利用)に比べると、お得感は薄れますが、それでも他のサービスと交換するよりは、1マイルの価値が上がる利用方法になります。
国内旅行には絶対にユナイテッド航空のマイレージプラス!
さて、本題に入ります。
国内旅行で圧倒的に有利なマイレージプログラムと言えば、ユナイテッド航空のマイレージプラスです。
このマイレージプラスはマイル界では知らない人がいないほどの有名なプログラムで、僕は常用しています。
ユナイテッド航空で国内線を予約できるの?って思った方もいるかもしれませんが、もちろん大丈夫です!
そこには「航空連合」という仕組みがあるからです。「航空連合」とは複数の航空会社からなる連合のことです。ユナイテッド航空とANAは「スターアライアンス」という同じ航空連合に属しているため、ユナイテッド航空のマイルを利用してANAの国内線を予約することが可能です。
飛行機に乗ったことのある人でしたら、機内で「本日もスターアライアンスANAをご利用いただき・・・」というアナウンスを聞いたことがあるのではないでしょうか。
ただし、残念ながら基本的には同じ航空連合しかできないため、ユナイテッド航空のマイルではJALは予約できません。
なぜ、このプログラムをおすすめするのか。
それには以下の三つの理由があります。
ココがおすすめ
・必要マイル数が少ない
・マイルを貯めやすい
・経由便を予約できる
順番に説明していきます。
必要マイル数の少なさについて
マイレージプラスの場合、国内線に限り、出発地から800マイル以内にある場所は片道5000マイルで行くことができ、800マイルを超える場所について片道8000マイルで行くことができます。
具体的に言うと、
大阪から那覇までは5000マイル
大阪から札幌までは5000マイル
大阪から石垣島・宮古島までは8000マイル
東京から札幌までは5000マイル
東京から鹿児島までは5000マイル
東京から那覇までは8000マイル
つまり、大阪発の場合、札幌や那覇までの距離以下にある場所はすべて5000マイルで行くことができます。
東京発の場合は札幌や鹿児島までの距離以下にある場所はすべて5000マイルで行くことができます。
僕は大阪在住で沖縄は大好きですので、いつもこの5000マイルを使って沖縄に行っています。往復で10000マイルですので、圧倒的にお得な区間です。
個人的な話にはなりますが、大阪には伊丹空港という国内線メインの空港があり、家から30分程度で伊丹空港に着くため、とても便利です。
もちろん沖縄だけでなく、伊丹空港からは様々な場所に行くことが可能です。
こういった理由が、僕が飛行機の利用が非常に多い理由です。
マイルの貯めやすさについて
マイルの貯める方法は基本的には3つしかありません。
マイルを貯める方法
・飛行機に乗る
・マイルを購入する
・クレジットカード払いで貯める
の3つです。
まず、飛行機に乗って貯める方法ですが、出張族の会社員等飛行機に乗る機会が多い人はかなりのスピードで貯まっていくと思います。
特に、海外出張の多い人は1回で1万マイル以上貯まる人も多いのではないでしょうか。
ただ、僕も含め多くの人は該当しないと思いますので、この方法は使えません。
次に、マイルを購入する方法です。
これについては、ユナイテッド航空のマイルについては、直接ユナイテッド航空のHPから購入が可能です。しかしながら、普通に購入すれば1マイル4円程度(1ドル110円程度を想定しています。もちろん為替によって変わってきます)かかります。
つまり、5000マイルを購入しようと思うと、約2万円かかります。これでは、航空券を買ったほうが安くつきますので、全くおすすめしません。
時々、ユナイテッド航空はマイルのボーナスセールをおこなっていて、80%ボーナスや100%ボーナスとなる時期があります。
100%ボーナスであれば、通常の半額でマイルが購入できることになりますので、1マイル2円程度で購入できます。
ただ、それでも5000マイルで約1万円。国内線利用としては、得か損かわからないレベル金額となってしまいます。
マイル購入については、どうしてもマイルが足りないとき(あとちょっとで10000マイル貯まるといった状況)等の緊急手段として考えましょう。
その他に、ANAマイルを貯める方法として多くの人が実践しているポイントサイトを経由してマイルを貯めるという方法も活用できなくはないですが、ユナイテッド航空については交換できるポイントサイトが非常に少なくかつ交換率も非常に悪いため、おすすめできる方法ではありません。
最後に、クレジットカード払いでマイルを貯める方法です。
現時点ではこの方法が一番現実的かつ簡単な方法です。
ユナイテッド航空のマイルを貯める最も良いクレジットカードは「MileagePlusセゾンカード」です。
(MileagePlusセゾンカードには一般カード、ゴールドカード、プラチナカードの3種類ありますが、年間決済額が200万円程度であれば、一般カードで問題ありません。それ以上の高額決済の可能性がある場合は、ゴールドやプラチナの検討も必要になってくるかもしれません。)
MileagePlusセゾンカード
https://www.saisoncard.co.jp/lineup/ca041.html
このカードは100円ごとの支払いで1.5マイル貯めることが可能(一般カードであれば、年間200万円まで)です。
日々の支払いのすべてをクレジットカード支払いにして、その他にも飲み会の費用を一括して自分で払ったり、税金の支払いに利用したりと様々工夫をすることで、マイルがどんどん貯まっていきます。
このクレジットカードの良いところは直接ユナイテッド航空のマイルが貯まることです。
通常はクレジットカードの支払いでクレジットカードポイントが貯まり、それを航空会社のマイルに移行するという形が多いですが、このクレジットカードはそのままマイルとして貯まっていきます。
ユナイテッド航空のマイルも有効期限がありますが、マイルが加算されることで有効期限が伸びますので、このクレジットカードを使うことで実質無期限で貯まっていく事になります。
経由便を利用できることについて
ユナイテッド航空の特典航空券予約はHPから可能ですが、その予約の際に出発地と目的地を入力すると、直行便以外に様々なルートが出てきます。
例えば、大阪から沖縄までを検索した場合、四国のどこかの空港を経由したり、九州のどこかの空港を経由したり、東京を経由する場合すらあります。状況によっては、どこか2箇所を経由する便も出てきます。
これの何が良いのか?と思うかもしれませんが、とても良い制度なのです。
なぜなら、特典航空券の座席には限りがあり、通常は目的地までの直行便がなくなればもう予約する事ができないからです。
それに対して、ユナイテッド航空の特典航空券は基本的にはどんなルートを使ってでも目的地まで行きますので、検索でルートが出てこないということはほとんどありません(繁忙期は除きます)。
ですので、せっかく休みをとって旅行の予定も立てて、宿も予約して、マイルもあるのに、特典航空券がとれないという状況はほとんどありません。
もちろん、僕自身も基本的には直行便を予約します。
短い日数の旅行であればなおさら直行便である事を優先します。
しかしながら、比較的余裕のある旅であったり、飛行機に乗ることにあまり抵抗のない人であれば、経由して行くことも1つの選択肢としてあれば、とても便利です。
特に、ユナイテッド航空の特典航空券は経由する場所の滞在時間もある程度選択できるので、沖縄に行くのに福岡で経由して、屋台で食べ飲みして1泊した後、次の日に沖縄に行くといった事も可能になります。
最後に
マイルについてははじめはややこしそうと抵抗があるかもしれません。
確かにマイルを極めようと思うとかなり複雑なシステムにはなっています。しかしながら、国内旅行をメインとしたマイルの活用であれば、ユナイテッド航空一択で、しかもその為かたはクレジットカード支払いのみととてもシンプルです。
慣れてくれば、他の色々なマイレージプログラムに参加したり、マイル自体をポイントサイトを経由して貯めたりと様々な方法を試してみても良いかもしれません。
不安なのは初めの第一歩のみ。
ぜひマイルを活用して、素晴らしい旅行をしてみて下さい。
マイルについてもう少し知識を深めたい場合は、僕が出版した電子書籍を読んでみてくださいね!
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僕は今まで海外・国内かかわらず、様々な場所へ旅行をしてきましたが、今は隠れ宿トラベラーとして、「泊まりたい宿があるから、旅に出る」をテーマに主に国内を中心に旅行をしています。 お金がない ...