僕には思い出しただけでぞっとする過去の失敗があります。
といっても完全に自己責任の話です。
自己責任とは言え、僕にとって大事な人にとても迷惑をかけました。
自分の考えが甘かった。
それに尽きる。
そういった話です。
おそらく僕と同じような失敗をしている人も多いはず。
そして、今進行中の人もいるかもしれません。
なので、僕以外の人に同じ過ちをしてほしくない。
そういう気持ちで話をすることにしました。
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お金を増やしたい!異常な興味の始まり
2014年の秋。
会社からの給料だけでは厳しい!もっと金銭的に余裕のある生活をしたい!
当時、手取り額が10万円代だった僕は、何に影響されたのかもう忘れましたが、急に「もっとお金が欲しい!」という考え方を持つようになりました。
インターネットを使って、「副業」に関するあらゆる情報を調べつくし、そこでたどり着いた情報が「海外投資」でした。
当時、定期預金や財形貯蓄といった言葉しかしらなかった僕は、インターネットにあふれる夢のような言葉に胸を躍らせました。
年利5%は当たり前
年利20%を目指せます!
そういった夢のような言葉がたくさんインターネットの中に散りばめられていました。
まるで宝石のようにきらきらと。
今まで知らなかった情報に僕の脳は完全に興奮状態。
すぐにでも行動に移したい欲望にかられました。
海外投資への第1歩
僕が見ていた様々なサイトで、海外投資には海外の銀行口座が必須と書かれていて、海外銀行口座の中でもおすすめがHSBC香港という事だったので、僕はすぐに口座を開設する準備にとりかかりました。
インターネットで目ぼしい業者に連絡を取り、銀行口座開設を依頼しました。
今でもまだ残っていますが、当時はこういった銀行口座開設をしてくれる業者がたくさんありました!
その中には様々な詐欺(とまでは言えないかもしれませんが)を行っている会社も。
「HSBC香港口座開設ツアー」と称して、何十万円もの費用を請求し、口座を開設しに行くというようなツアーも横行していました。
多くの海外投資に興味のある日本人がHSBC銀行に列をつくった時代でもあります。
僕と言えば、銀行口座開設のみを依頼したので、
現地の銀行前で待ち合わせということに。
当時は、奥さんとの香港旅行も兼ねて、2泊3日の香港旅行を計画し、その途中で銀行口座開設にチャレンジすることにしました。
2泊3日の香港旅行と銀行口座開設
旅行としては、それまでに海外によく行っていたので、自分で飛行機と宿を予約しました。
ちなみに、飛行機は大阪(関空KIX)から香港まで格安航空会社であるpeach(ピーチ)で予約。
片道20,000円程度ととても良心的な値段でした。
客室乗務員の対応が大学生みたいだな~とか、座席がかなり狭いな~とか、出発ロビーが遠くて面倒くさいな~とか、そういった印象は受けましたが、それ以外にはなんの不満もありませんでした。
海外にも安く行ける時代がやってきた!と感心したことを覚えています。
さて、話を元に戻しますが、
銀行口座の開設は2泊3日の旅行の2日目。
朝10時に指定の銀行前で待ち合わせ。
ドキドキしながら待っていると、小柄な女性がやってきました。


今まで何十人もの銀行口座開設の手伝いをしているのでしょう。
女性はかなり手馴れている感じで、挨拶も早々に早速口座開設の手続きへと進んで行きました。
今ではHSBC香港の口座開設はかなり厳しいと聞いています。
しかしながら、当時は専門業者を通せば、何もしなくても口座が開設できました。
僕が行った時も一言もしゃべることなく、スムーズに手続きが進み、口座に預けるお金を渡し、無事に開設が完了しました。
その後、開設の手続きを手伝ってくれた女性は今後の流れについて説明をしてくれました、また、途中で社長も挨拶に来てくれて、無事に口座開設は終了しました。
僕が依頼した業者は、多少値段は高かったかもしれませんが、非常に親切に開設手続きを行ってくれましたので良かったですが、今から考えると当時の無知の自分の行動としてはとても怖かったなと思います。
なんでも自分で挑戦しなければわかりません。
とはいうものの、当時の僕の状況では、「小鹿がライオンの群れに飛び込む」ようなもの。
事前に調べつくしたとはいえ、あくまでも情報はインターネットの世界だけで調べた物。
たまたまライオンに食べられずに無事に帰ってきましたが、危険な冒険だったと思います。
しかし、本当の悪夢はまだ始まってすらいませんでした・・。
様々な投資に興味を持つようになる
香港から無事に帰って来た自分は、早速HSBC香港を活用しようとインターネットバンキングを使い始めました。
ただ、当たり前ですが、全部英語!
今まで日本株以外の投資をやったことのなかった自分にとって、完全に未知の世界でした。
株式、投資信託、金等、投資できるものはたくさんありましたが、日本株の取引ですら利益をあげられてなかった自分が、海外での取引に手を出すのは非常に抵抗がありました。
口座にも多額のお金は入れていなかったこともあり、HSBC香港を使った投資は諦めることになりました。
そこからは、再度インターネットを使って「投資」について調べる生活がはじまりました。
インターネットの世界では様々な投資が溢れかえっています。
投資の案件は違いますが、基本的には「ファンド」と呼ばれるもので、一定額以上のお金を預けて、それに対する配当をもらえるといようなものばかり。
当時の僕はなぜか自分の判断に自信があり、優良な投資案件と詐欺の投資案件を見極める自信がありました。
今の僕なら、既にこの時点で、ダメな(詐欺にあう)事がわかるのですが、当時の自分は、

そういった強い自信がありました。
何日もかけてインターネットを調べに調べて、あるブログにたどり着きました。
それは、アメブロで運営されているブログで30代(当時)のFXトレーダー兼投資家という肩書(以下、N氏)で、毎日ブログが更新(1年以上)されているものでした。
そのブログ内では、自分がやっている投資や投資詐欺への注意点、投資全般に関する事、読んでいて共感を持てる自分の家族の事、そして強い意気込み等、非常に人間味を感じられる内容でした。
とても興味を持った僕は、投資無料相談を受け付けていたこともあり、思い切ってメールを送ってみました。

N氏からはすぐに返信がきました。

非常に真っ当な意見に当時の僕は感動し、この時からN氏への信頼は膨らんでいきました。
しかしながら、このメッセージを受けた後も、僕は「楽をして稼ぐ」という事ばかりがあたまにあり、何か副業をするという事は考えませんでした。それどころか、投資をしてお金を稼ぐことこそが副業と思っていたので、あくまでも投資の事しか頭にありませんでした。
そんなある日、毎日見ているN氏のブログにある記事があがりました。
そのタイトルは、
「月利1%案件募集中」
記事の内容は、国内で行われる特別な投資案件との事。1口100万円からで、信頼のおけるビジネスパートナーと弁護士を間に挟み、債権回収を行う案件で、破綻する可能性も限りなく低く、20年以上は間違いなく続くという内容でした。
毎日N氏の記事を読んでいてN氏を身近に感じていた僕は迷わず投資をする事を決定しました!
もともとN氏については悪い噂がないかをインターネットを使って調べていて、特に何も出てこなかったので余計に信頼していました。
僕のやっていることは完全にインターネットの中だけで動いている状況。
今考えるとそれを全面的に信頼していたとは恐ろしいですね。
そして、募集期間も限定されていたため、すぐにN氏に連絡をとり、投資することを伝えました。
送られてきた契約書にサインをして、指定の銀行口座にお金を振り込み、手続きが完了しました。
そうして、簡単に僕の投資生活ははじまりました。
最初の配当がもらえる月。
わくわくドキドキしながらその日を待っていました。
銀行口座を確認すると、しっかりと投資額の1%のお金が振り込まれていました。
そして、N氏からのメールも送られてきていました。
N氏からのメール
Nです、こんにちは!
ファンド事務局より5月分の配当処理が完了した旨の報告をいただきました。
振込先口座の残高をご確認くださいませ。
このファンドについては今後も淡々と粛々と安定した運用ができますので、その点はご安心ください。
ご質問、ご相談がありましたら、いつでもご連絡ください。
このメールと振り込み履歴を確認して、完全に信用してしまいました。
そこからは毎月きちんと配当が振り込まれました。
そして、僕が思ったことが、
「もっと投資するお金を増やしたら、これだけで生活ができる!」
破産への道を進み始めていることに、この時の僕は気づきもしませんでした。
お金を増やすために中国輸入物販をはじめる
もっと投資するお金が欲しいという気持ちをもった僕に、まるでそれをわかっていたかのようにN氏のブログにある記事が投稿されました。
その記事のタイトルがこれ。
「物販塾第1期生募集!」
中国輸入物販でお金を稼ぎ、それを投資にまわしましょう!というその時の僕が望んでいたことにぴったりの内容でした。
月5万円で半年間のコースというかなり高額な設定でしたが、僕はこれにも迷わず申し込みました。
物販塾は毎月1回の計6回、開催は東京でしたので、交通費だけでもかなりのお金がかかってしまいました。
すべてにかかった費用はおそらく50万円程度。
それでも、月に100万円は稼げるという内容だったので、すぐに元を取れるだろうと安易に考えていました。
月に1回の物販塾はN氏が講師ではなく、中国物販をしている夫婦が講師でした。
旦那さんは現役消防士で、奥さんは元銀行員で、この中国物販に集中するために辞めたとのこと。旦那さん自身ももうすぐ仕事を辞めるとのことで、とても信頼できそうなお二人でした。
毎月の講義だけでなく、この夫婦による月1回のスカイプコンサルも付いていたので、悩み等を相談し、あっという間に半年が過ぎていきました。
しかしながら、成果は全く出ず。
半年後には月100万円くらいは稼げているだろうという僕の目論見は完全に外れてしまいました。
物販塾が終わった段階で、売り上げは月30万円程度ありましたが、利益としてはほとんどないというような状況でした。
この点に関しては、決して教え方が悪かったわけではありません。
講師として教えてくれた夫婦は、とても丁寧にそして真剣に自分達が行っている中国輸入戦略の全てを教えてくれました。
ただ、僕の覚悟が完全に足りなかったと思っています。
もっと簡単に稼げる。
そう思っていました。
なかなか稼げない苛立ちと焦りで、お金を稼ぐ事しか考えなくなり、妻にも冷たくなり、家庭も決して良い状態とは言えない状況だったと思います。
しかしながら、それとは別に、この物販塾を受講することで、N氏にも毎月会うようになり、お酒も一緒に飲む中になり、N氏の事は完全に信用し尊敬までしている状態になっていました。
禁断の妻と親のお金に手を出す
物販塾終了後も、中国物販については相変わらず取り組んでいましたが、なかなか思うように進まず利益の出ない日々を送っていました。
投資している債権回収ファンドも、無事に1周年を迎え、順調に配当も振り込まれていました。
そんな中、N氏からメールで連絡がきました。
N氏からのメール
Nです、こんばんは。
このメールは、ファンドへ出資いただいている方に送信しています。
早いもので、今月でこのファンドはご紹介から1年が経とうとしております。
おかげさまで運用主体である債権回収業務については、運用開始以前から大きな変化もなく、むしろより盤石な体制で債務者から安定的な入金と、弁護士事務所との強固な関係性を維持し、今後も引き続きストレスのない運用益確保の環境が整えられています。
また、1年間の様子を見た結果、想定以上の資金も集まり、出資者に還元すべき運用益も着実に増加している状況です。
そこで、1周年を記念としてという言い方が適切かはわかりませんが、今回2ヵ月間の出資分に関しましては、現行の毎月1%配当契約を毎月1.5%配当契約とした特別出資枠を設けることとしました。
契約条件は以下の通りです。
・追加出資額は、100万円単位から、上限はありません。
・当該特別枠は総額で2億円を想定しています。
・2億円を上回る状況の想定されるため、契約については出資先着順とします。
・特別利回り契約については1年償還限定とし、12回配当が完了した翌月末に出資金も返還されます。
※よくある投資詐欺のような、ファンド配当資金がないから利回りを高くしてお金を募っていると勘違いされたくないための配慮です。趣旨をご理解ください。
ご希望のある方は、事前にメールにて出資金額と出資予定日をお知らせください。
さすがに数日で2億円の枠が埋まるとは考えづらいですが、なるべく早めにメールいただけますと幸いです。
ご質問ありましたら、いつでもメールください。
このメールを読んだ瞬間に僕は出資すると決め、資金をどうするかを考え始めていました。
そして、お金の工面をお願いしたのが、妻でした。
絶対大丈夫だからと半分強引でお願いをして、妻にお金を出してもらいました。
妻が出してくれたお金は、看護師として大学病院で働いて貯めたお金でした。
夜勤を何度もし、正月にも何度も働き、泣きながら一生懸命貯めたお金でした。
当時はそういう気持ちも理解せず、ただ入ってくるであろう配当への期待に胸をふくらませて、妻からお金を受け取りました。
実は、この時同時にもう一つ別のファンドへも出資していました。
それは、香港にある会社が運営しているというファンドで、当然N氏から紹介を受けたものでした。
日経225に投資しているファンドという事で、月1.5%の配当を半年に1回もらえるというものでした。
HSBC香港の口座に直接配当が振り込まれるということで、N氏によると、日本だけでなく海外の口座にも配当が振り込まれるような投資をしていた方が良いということで勧められたものでした。N氏の話では、このファンドは政治家や日本のお金持ちが多数出資しているとの事で、N氏自身も3000万円出資しているから、まず間違いないだろうとの事で、N氏を全面的に信頼している僕は迷わず投資を決定しました。
こちらの香港ファンドのお金はどこから出したか。
もちろん、自分の貯金ではありません。
母からもらったお金でした。
結婚時に母からもらったお金で、両親が僕のためにと苦労して貯めておいてくれたお金でした。
そうして、僕はN氏紹介の2つのファンドに多額のお金を出資した状況となっていました。
突然のN氏から衝撃のメール
僕が香港ファンドに出資してから約7か月後、突然N氏からメールが入りました。
N氏からのメール
Nです、こんにちは!
本日は表題の件で大変残念なお知らせをしなくてはならず、第一報を性格にご連絡するために、メールさせていただきます。
結論から書きますと、〇〇社との契約で動いていた香港ファンドの配当が停止されました。
運用側の情報によりますと、運用・口座管理の担当者(代表者)が現在失踪しており、口座資金を動かせず、口座状況も全く見えていない状況とのこと。
現在、すべての配当が停止していると同時に、口座内の元金が確保できているかの確認を取っているとのことです。
本日先ほど、〇〇社と共に運用を実施している△△社の担当者が来て現状の説明を受けましたのでその打ち合わせの状況をそのまま録音した音声データを添付しておきます。
多少聞きづらい点もあるかもしれませんが、ご確認ください。
そもそもの運用組織図が非常に複雑になっていますので、これについては電話にてご説明します。
このメールを見たとき、僕の頭は真っ白になりました。
え?配当停止って?
どういう事?
まだほとんど配当を受けていないのに・・。
そして、頭を整理する間もなく、すぐにN氏から電話がかかってきました。
仕事中でしたが、さすがに居ても立っても居られなかったので、席を立って電話をとりました。





運用組織等の詳細な話は一切なく、そう言って電話を切りました。
N氏自身が運用組織について十分に把握していなかった事に疑問を感じながらも、まだN氏を信頼していた部分があったので必ず取り戻すという言葉に少し安心し、平常心を取り戻すことができました。
それからは、ただただお金が返ってくるのを待って過ごしていました。
なかなか連絡が来ないことに、落ち着かない毎日を過ごしていましたが、約1か月後、ついにN氏からの連絡が来ました。
しかし、その内容はとんでもないものでした。
N氏からのメール
Nです、こんにちは。
本日は、債権回収ファンドに出資されている方にお知らせです。
すでにご連絡いただいている方もいらっしゃいますが、先週金曜日に財務局より当該ファンド及び弊社に対する行政指導が発布されました。
文面上には実際の事実と異なる部分もあり、大変遺憾ではありますが、この発布内容に対して不安を覚え、緊急に解約したいという方からの連絡も多々発生しております。
混乱を避けるため、〇〇社は本日より弁護士事務所に本件の整理を委託し、今後は当該ファンドの円満な解散まで、弁護士のもとで、客観的数字の整理などを含めて対処していくとのことです。
ご承知の通り、当該ファンドの主要な運用手法として、資金の大部分を債権処理として実施していますので、手元現金が潤沢にあるわけではございません。
資金が消失しているわけではなく、ギリシャショックのような取り付け騒ぎのような事態になってしまうと正常に活動されている部分まで支障が出るため、今後の活動が継続できないという判断とのことでした。
改めて皆さんには弁護士事務所より通知が届きますので、書面にて順次ご対応いただくようお願いいたします。
なお、本件のサポートなどを弊社が直接請け負うことが今回の行政指導を受けた原因でもありますため、大変申し訳ありませんが、今後の具体的な相談、問い合わせは弁護士事務所まで直接お願い致します。
正直わけのわからないメールに完全にパニック状態でした。
香港ファンドの方ではなく、債権回収ファンド!?
しかも、財務局から指導が入って、N氏はもう関わらない!?
何を言っているのかすら理解できず、全身は冷や汗状態。
そして、またN氏から電話がかかってきました。





僕はこの言葉を聞いた時、ようやく自分が間違っていたのかもという事について意識し始めました。
自分の判断は大丈夫。
自分だけは大丈夫。
と思っていたことが崩れ始めた瞬間でした。
この時点で自分が出資した金額は合計で1000万円。
そのうち配当としてもらっていたのは40万円ほどだったため、ほとんどのお金を失ったことになります。
ただ、まだN氏の言葉を信頼したいと思う自分もあったので、お金が返ってくるという希望も捨てていませんでした。
ちなみに、中国輸入物販の方については、この時点で売り上げが月に100万円程、利益が10~20万円程出ていましたが、この1000万円を失ったショックで、続ける事もできず、この件を機に辞めてしまいました。
N氏からの弁済返金と弁護士事務所からの文書
その後、N氏からの連絡については完全に香港ファンドの件のみとなりました。
N氏は自分に責任があるとの事で、毎月1万円を自費で出資者に返すという提案をしてきました。
僕はもちろんお願いをしましたが、毎月1万円では年間12万円、10年経ったとしても到底出資額には及びません。
毎月返金と同時に送られてくるメールには、色々な現状とN氏がお金を取り戻すために努力している事が書かれていましたが、お金の返金の目途はまったく立っていない状況でした。
また、債権回収ファンドの方についても、弁護士事務所から何通もの文書が届きました。
中に書かれていた内容は非常に難しく、多くの人には理解しづらい内容で書かれていましたが、なんとか読み取ってみると、現時点ではお金の返金はできないという内容でした。
弁護士事務所からの文書は1ヵ月に1回程度送られてきて、それが4か月ほど続いた後、「○○社(僕が出資している会社)は破産手続きをすることとなりました」という文書を最後に二度と連絡がくることはありませんでした。
香港ファンドの方のN氏からの返金については、それから約2年間続き、N氏に同意した被害者数名で集団訴訟をするということを機に、毎月1回の弁済については、終了することとなりました。
そして、それを最後にN氏からのメールも来ることがなくなりました。
その後は投資詐欺を扱っている弁護士にも相談しに行きましたが、取り戻す方法はないとはっきりと言われ、もう完全に諦めざるを得ない状況となってしましました。
この経験から僕が学んだこと
以上が、僕が1000万円近くのお金を投資詐欺で失った経緯です。
N氏が最初から騙そうとして動いていたのかについては、最早知る由もないですが、僕と同じように多くの人が被害に遭ったのは事実です。
中には、退職金すべてをN氏の勧める投資に出資した人もいたそうです。
そういった人の今後の残りの人生はどうなるのでしょうか。
N氏への怒りの気持ちももちろんありましたが、
投資案件の詳細もわかろうとせず、ただネットで見つけたブログを信じ、N氏を心から信じ、妻や両親のお金まで手を付けて投資詐欺に会った僕自身の愚かさに、情けなくなりました。
今回1000万円近くのお金を失った話を妻に打ち明けた時、
妻は「これからどうするの?」という言葉を僕に投げかけただけで、それ以上僕を責めようとはしませんでした。
その時、ちょうど子供が生まれたばかり。
自分が苦労して貯めたお金を一瞬にしてなくされて、僕の両親からもらったお金を一瞬にしてなくされて、吐き出したい言葉はたくさんあったと思います。
そんな妻の気持ちを考えると、自分がどうしようもなく小さな人間に思えました。
今回この経験を機に、僕はある決意をしました。
それは、
インターネットに落ちている案件はもちろん、どんなに親しい人であっても個人から勧められた投資案件には絶対に出資しない
という事です。
今の僕のレベルでは、これが「絶対的なルール」です。
この1000万円を失った後にも、様々な海外投資案件が僕のところに舞い込んできました。
僕にはこの守るべき絶対ルールと経験があったため一切投資はしませんでしたが、後に聞くところによると、すべての案件が破綻して出資者が大損をして終わっています。
僕は今回の事で多額のお金を失いましたが、早い段階で経験しておいて良かったなと心から思います。
失ったお金は大きかったですが、まだやり直せる時間がありますし、周りにいてくれる家族がいます。
そして、今回僕がこの話をしたのは、僕と同じような経験をする人を一人でも減らしたいと思ったからです。
今、もし下記の条件に当てはまる投資をしている場合は、すぐにでも辞めてお金を引き戻すことをおすすめします。
詐欺にあっている確率が高い状況
・インターネットで調べて、ブログ等で募集のあった案件に出資している
・数回会っただけの知り合いの紹介で勧められた投資案件に出資している
・出資している案件に政治家や金持ちが絡んでいると言われている
・自分でコントロールできない投資に出資している
・そもそも出資している案件の内容をよくわかっていない
・月利1%以上の私募ファンド系の案件に出資している
最後に言っておきますが、楽にお金を儲けられる案件には絶対に出会わないと思ってください。
とんでもない人脈や情報網を持っている大富豪は別ですが、普通の生活をしている人は絶対にあり得ません。
自分で他の人ができないような努力をして得たような情報であればまだ可能性はありますが、
誰でも参加できる有料セミナーに出て募集のあった案件や誰でも参加できる有料グループで提供されている案件のレベルで、お金を簡単に儲けられるようなものは絶対にないと思ってください。
投資詐欺の経験を基に今取り組んでいる事
僕は今、「MOTEKI(モテキ)」というグループに入っています。
このグループで何をやっているのか?
それは、情報発信というビジネスによってお金を稼ぐ方法を学んでいます。
そして、単純にお金を稼ぐだけではなく、これからの貧富の差がますます広がるAI時代に、どうやって個人がお金を稼いで「富」の側で生きていくかについて学んでいます。
なぜ、投資ではなくビジネスでお金を稼ぐことを学んでいるのか。
それには明確な理由があります。
一昔前、ロバート・キヨサキの著書で「金持ち父さん・貧乏父さん」というとても有名な本が一世風靡しました。
その中で、人生には「E」「S」「B」「I」の4つの生き方があることが書かれていました。
4つの生き方
Employee(従業員)
Self-employed(自営業)
Business owner(ビジネスオーナー)
Investor(投資家)
ロバート・キヨサキは著書の中で、この4つの生き方をE→S→B→Iの順番に説明しています。
Investor(投資家)は最後の生き方として書かれているのです。
なぜ、Investor(投資家)が最後なのか。
それは、「I」の生き方が最も難しい厳しい世界だからです。
それにも関わらず、多くの人はEmployee(従業員)からいきなりInvestor(投資家)を目指そうとします。
会社員がお金を稼ごうと思って、株に取り組んだり、ワンルームマンションを買ったりするのは、まさにこの行為です。
そして、ほとんどの人が失敗して、お金を失う事になります。
僕自身が投資詐欺にあったのも、まさにこれが原因です。
投資とはそれくらい厳しい世界です。
今、もしお金が欲しいと思い、株なども含めて何らかの投資にチャレンジしようとしている人は、一度冷静になって考えてみてください。
少額であればチャレンジしてみても良いかもしれませんが、あくまでも余剰金で、そして全額を失う覚悟で取り組む事をおすすめします。
やはりお金を失うのが怖いと思う人は、まずはお金を稼ぐことから始めることをおすすめします。
あなたが大切なお金を失わない事を心から願っています。