島根県仁多郡奥出雲町は、東に鳥取県、南に広島県に挟まれる中国山地の山間部に位置します。
この町は、古くから神話で有名で、古事記、日本書紀の「ヤマタノオロチ退治」などの神話発祥の地です。
今でも歴史の痕跡や霊験あらたかな雰囲気漂う静かな町です。
その奥出雲町には、奥出雲美肌温泉郷と称される温泉が3つあり、温泉とその水質が評判高く、訪れる人たちを魅了します。
その温泉郷の1つ、斐乃上温泉には「民宿たなべ」というお宿があります。
山々に囲まれたその風景は、まるで日本画のような荘厳な雰囲気を醸し出します。
お宿の周りにはカタクリの花があり、時期になると紫色の愛らしい花を咲かせます。
聞こえてくるのは鳥の声、木々と風、そして近くを流れる清水の音。
今回はそんな素敵な「民宿たなべ」を紹介します。
基本情報
【所在地】 島根県仁多郡奥出雲町竹崎1844
【客室数】7室
【参考価格】11,000円/人
【おすすめ利用シーン】家族と、ひとり旅
【子連れ】可
ココがおすすめ
・囲炉裏を囲んで食事をいただける
・夕食には新鮮な清水に生きる川魚
・美肌の湯・斐乃上温泉の源泉掛け流し
周辺の観光地
・船通山(せんつうざん)
・鬼の舌震(オニノシタブルイ)
「民宿たなべ」は、お部屋数が7室で、最大24名まで宿泊可能です。
食事は、囲炉裏を囲んで山の幸をいただけます。
新鮮な清水に生きる川魚を宿自らの自慢の調理してくれ、山菜やキノコはもちろんのこと、奥出雲町で有名なお蕎麦も美味しくいただくことができます。
お蕎麦も自前の畑でとれたものを提供してくれます。
また、特別メニューにはイノシシ肉を用いたぼたん鍋をいただけます。
癖がなく柔らかいそのお味は、イノシシ肉を美味しく食べる方法を知り尽くしたお宿の調理人ならではの工夫と努力を感じます。
そして、最大の人気のお風呂ですが、美肌の湯・斐乃上温泉の源泉掛け流しです。
外には大自然の絶景を楽しむことができる露天風呂があります。
水質は一度はいればすぐにわかる、肌にまとわりつくような、柔らかい温泉で、お風呂上がりにはケアいらずのすべすべ肌をいつまでも実感することができます。
お宿の女将さんとご主人様は気さくな雰囲気な方なのですが、実は裏ではとにかく研究熱心な方で、お客様にご満足いただけるような配慮を常に意識され、試行錯誤されています。
高級ホテルでもなく、安いお宿でもなく、人の温かさと自然の恩恵を心から感じることができるお宿「民宿たなべ」は他にはない心清らかになれるお宿です。
奥出雲町の観光場所
「民宿たなべ」のある奥出雲町には、その自然を満喫できるところが数々あります。
まずはお宿のすぐ近くには、「船通山(せんつうざん)」という山があり、お宿はその登山道へつながる入り口地点にもなっています。
この山は神話でスサノヲノミコトが降臨したと伝えられている神秘の山です。標高は約1,100mで、約1時間半の登山が楽しめます。
毎年登山好き、自然付きの登山者か訪れ、「民宿たなべ」で立ち寄り温泉を楽しんだりもします。
また、そこから西に30分ほど車を走らせると「鬼の舌震(オニノシタブルイ)」と呼ばれる、名勝記念物として指定された大渓谷があります。
急な川の流れと侵食、風化などにより、太古の昔から時間をかけて奇岩や怪岩が自然に作られました。
渓谷沿いの遊歩道をゆっくりと歩き、その大自然がもたらす威力を実感せずに入られません。
また、奥出雲町はお蕎麦も大変美味しく味わえます。島根県といえばご当地“出雲そば”が有名ですが、ここ奥出雲町のお蕎麦は、コシ・香り・水が3拍子揃った本物の出雲そばを堪能することができます。
それもそのはず、現地で採れたお蕎麦は元々が清水を利用して栽培されているので、蕎麦本来の味がさらに旨味を帯びているかのように、香り豊かに感じます。
そのお蕎麦を仕込む時に使うお水ももちろん清水ですから、水切りしてすぐに出される新鮮なお蕎麦の味は格別です。
奥出雲町に来られたら、是非ともお蕎麦を味わっていただきたいです。
旅好きの人は、ぜひ美肌の湯「民宿たなべ」に行ってみてくださいね!
お宿の人の温かさに触れ、その大自然と清水の恩恵に触れ、和みの旅を満喫することができますよ!